冬のイタリアからリモート勤務をしてみたのでご報告

皆さん初めまして、さっちゃんと申します。デザインプラスに入社して10カ月、現在開発見習い修業中です。
この度デザインプラスに入社してから初めて海外に行く機会があり、渡航先で少しお仕事をさせて頂いたので「海外から仕事するってどんな感じ?」というレポートを書かせていただきます(^^)

アイキャッチ画像はイタリア中部・ウンブリア州アッシジにあるサン・フランチェスコ聖堂です。外観もとても美しいですが、内部は中世美術を代表する巨匠ジョット達が手掛けた至高のフレスコ画に飾られています。

なぜイタリアから仕事をすることになったのか?

2018年9月某日、私は会社に勤めながら海外に行くというOL時代には考えられなかった渡航計画を考えます。
私は学生のころからバックパッカー等で20数ヶ国を巡ってきた筋金入りの海外好きで、なかでもイタリアはTCDに入社する以前にペルージャ外国人大学(サッカーの中田英寿さんが所属していたチームがある街にある学校)に留学していた事や、イタリア一周バス旅行の経験があるなど、とても馴染みがあり大好きな国です。

留学時代に仲良くして頂いていた聖職者の友人から「クリスマスシーズンのアッシジ(キリスト教の巡礼地として有名な街)においで」という招待を受け、12月の航空券とローマのアパートメント6泊を予約します。同伴する友人や現地の友人たちと予定を調整し、6泊7日をローマのアパートメントで滞在し、日帰りでペルージャ→アッシジ、ナポリに行くプランで長距離バスを予約。イタリアは長期滞在も経験しているし、今回の滞在期間で必死になって観光することもない。ネット環境があれば仕事にも入れるはず! よし!あとは何とかなるやろ!

職場に報告する時には少~し緊張しましたが…前月の会議時に報告させて頂き、「いいなぁ、行ってらっしゃい」と暖かく送り出してくださいました♡ 出国前に直属の先輩方に時差と渡航先から不規則な業務になると再度報告し、いざ出発!

訪問先の街を簡単に紹介!

ローマ市内からヴァチカン市国を望む。クリスマスツリーやモニュメントが出ており盛況でした。

ローマ市内からバスで日帰り旅行が可能なTivoli(ティボリ)。ローマ帝国ハドリアヌス帝が建てさせた別邸後は遺跡だけでなく池も美しい。

16世紀頃に栄華を誇ったエステ家の別邸後。洗練されたルネッサンス文化の美の結晶である邸宅は、建物内部の装飾だけでなく庭も息をのむほど美しい。

アイキャッチと同じ、アッシジのサン・フランチェスコ聖堂。キリスト教の巡礼地として世界中の人が訪れるこの街は清浄な空気に包まれている。

海外から仕事をするメリット・デメリット

さて、実際に海外からネットを繋いで業務にあたってみて感じたメリット・デメリットは下記の通りです。

【メリット】
・行動範囲が広がる
→そのままの意味ですが、パソコンとネット環境があれば、世界中どこへでもふらりと行けてしまいます。
街に出てカフェで仕事をするだけで、異国の雰囲気や食文化に触れられることはとても良い刺激になります。
日々の生活の「当たり前」を見直すためにも、海外で仕事をしてみることはお勧めできます。

・お洒落な気分を味わえる
→町中のカフェでカフェラテとクロワッサンのイタリアンモーニングを注文し、
パソコンを開いて作業しながら、現地の言語でのおしゃべりをBGMに店内の様子を観察する。
それだけで、その国の文化や言語が好きな方には堪らなく幸せな気分になるはずです。

・仕事に対しての向き合い方を再考する機会になる
→日頃は家やカフェ、図書館等に引きこもっている私ですが、海外の働き方を見ていると接客業における店員さんとお客さんの関係や、時間に関する考え方、働く目的や労働者の権利など様々なことを考えます。
だらだらと長時間働くのではなくて短時間で効率よく濃密に働きたいな、自宅メインの働き方を変えようかな…など。
このイタリアでの刺激を活かすため、来年から働き方改革をすることに決めました。

【デメリット】
・ネット環境に不安がある
→滞在するアパートメントは「ネット環境が良いこと」を条件に探したので、宿のネット環境はばっちりでした。
問題は、日本から持参したレンタルのモバイルWi-Fi。
データ通信量の上限はまだまだ大丈夫なはずなのに、4Gなはずなのに、電波表示は立ってるはずなのに、、、
なぜか全然WEBページを読み込んでくれない(´・ω・`)なんてことが度々ありました。
フリーWi-Fiはセキュリティ上不安なので使えず、外出先からの作業は思うように進みませんでした。

・時差があるため周囲と連絡が取り辛い
→日本とイタリアの時差は8時間。
イタリアの夕方から夜にかけて作業をすると日本の深夜にあたるため、メールは下書きを書いて一旦保存。
時間をおいたのちに送信するなどしていましたが、ばたばたすることがある旅先ではうっかり未送信のまま、なんてことも。

・どっぷり観光気分には浸りにくい
→「どこからでも仕事が出来る」ということは自分の裁量で自由が効き、とても素敵なことではありますが「どこにいても仕事のことが頭から離れない」ことと同義であるように思います。長期滞在では問題ないかと思いますが、短期の滞在で「海外にいる間は少しでも多くの観光地を回りたい!」という方には向いていないかもしれませんね。

最後に

さて、怒涛のイタリア滞在一週間を終えて…正直な感想は、とても疲れました。笑
私はスケジュール帳に数十分単位で予定を立てて、その通りに動きたいタイプなのですが、渡航中は普段よりずっと眠くなり体力が持たず、事前に立てていたプラン通りに業務にあたることは出来ませんでした。
きっと体力的な疲れ以外にも、飛行機での長時間移動や海外での警戒心を持ちながらの地下鉄移動など気疲れしていた部分も多かったのでしょう。

再び海外から業務にあたることがあるかと聞かれると、現時点では「NO」と答えます。
このようなパソコンとネット環境があれば業務にあたれる仕事は個人の裁量で自由が利く分、責任感を持つことが出来ないと周囲に迷惑をかけ、仕事になりません。
今回の旅に関しては、旅の計画を立てていた頃に予想していた以上に忙しくなった、日本から持参したWi-Fiが繋がりにくかった、予想以上に体力的に厳しかったなど様々な要因で、十分な責務は果たせなかったと考えています。
しかし、同時に「行ってよかった」とも思っています。

私は自分の体力的な限界を見誤り、今回は満足のいく滞在とはなりませんでした。
しかし「働きながらでも世界中どこでも行ける」という事実はこの上なく魅力的であり、単純な「旅行」より長く現地に滞在し、異文化の中で「生活」を送ってみることは、人間的に大きく成長できるチャンスであると考えます。

今後自分の働き方を改革するところから始め、スキルアップをし、タイミングを見極めた上で再度海外への滞在・業務に挑戦したいと思えたら、その時は長期でリベンジしたいですね。
もちろん、次回のモバイルWi-Fi選びは口コミを調べてよく検討します。笑

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