就職面接時の皆さんの心構えはどんなものでしょうか?
「とにかくどこかに入社できればいい」
「なんとしてもこの会社に入りたい」
心構えは十人十色かと思いますが、今回は率直に筆者の持論を綴っていこうと思います。
一社入魂で挑んでほしい
私の場合、何社も面接を受ける気持ちがわからないんですよね。
「企業情報を調べ尽くして、社風やスタッフの雰囲気を見た上で、そんなにも入社したい会社がたくさんあるのか。」という点が疑問だからです。
もちろん真剣にリサーチした上で複数の選択肢があるのは例外ですが、
次のような面で「本気でマッチする(と思える)企業がそんなに多いはずがない」というのが私の持論です。
- ビジョンや社風/企業文化
- スキルやポテンシャル
- 企業や社員の性格や思想
これら以外にも給与面や福利厚生などもありますし、ドンピシャでマッチするところなんて少ないと思うんですよね。
社風や社員の雰囲気なんて中々わからないというのも事実でしょう。実際に会って話したり、一緒に働いてみないとわからないことも多々あります。
ですが企業によっては、コーポレートサイトやリクルートサイトを用意していたり、スタッフブログや会社代表のブログがあったりもします。それらをリサーチしておくことは無駄ではありません。企業の雰囲気はそういったところからも汲み取れるからです。
仕事は一日の大半を占めますし、社員やスタッフと長い時間を共に過ごすことも前提です。会社は人の集まりなので、同じ方向性やビジョンを持って働けるかが肝心になります。
持っているスキルが高くても、社風とマッチしなければお互い苦しむことになるわけです。
「この会社しかない」というベタ惚れした企業にのみ本気で面接に挑むべきだと筆者は思います。
何社も面接を受ける人
一方で、何社も面接を受ける方の心構えを考えてみましょう。
「どこかに入社して安心したい」
「とりあえず受けてみよう」
「入ってみて嫌なら辞めたらいい」
ひょっとするとこんな方もいるかもしれません。あまり多くはないと願いたいところですが、どうでしょう。
「入社して安心したい」という動機。これは良くないですよね。入社したら安泰という終身雇用は時代遅れですし、資本主義社会で生きるには、成果主義の方がお互いのためです。個人の成長が企業の成長に直結し、お互いWinWinな関係を築けるからです。
「とりあえず受けてみる or 嫌なら辞めればいい」
例え場数を踏むためといえど、こんな心構えで面接を受ける意味はあるのでしょうか?
本気でリサーチして面接に挑む場合とは全く異なります。熱量の少なさは、面接官に必ず見抜かれます。一度そう見做されると興味も削がれますし、その後の時間は無駄に過ぎ去ります。
お互いにとって実りのない時間になってしまい、次に活かせるような経験としても蓄積されにくいです。
「なんとしてもここに入社したい」と心の底から思える会社を見つけて、熱量を持って挑む方が実りある経験となることは間違いありません。もちろん、第二、第三希望と保険をかけておくのはいいのですが、各社真剣にリサーチしておかなければ意味がないということです。
手軽な就活の仕組み
最近の就活市場は、「手軽にできる」という風潮を感じます。
マッチングアプリのようなUIで左右にスワイプして企業とのマッチングを図るからです。例えば、弊社もお世話になっている「マイナビ転職」の求職者のUIはこのような感じです。
使ったことのある方ならわかると思いますが、まるでマッチングアプリですよね。笑
表面上だけを見てスワイプするだけでいいんです。「気になる」リストに追加され、手軽に応募しやすくなるという仕組みです。ユーザーの登録情報を基に、「スカウト」という形でも求人情報が自動でリストアップされます。
その上で、マッチングした企業がどれかもわかるようになっていますね。
仕組み自体を否定する気はありませんが、従来の就活よりお手軽になっている感は否めません。もちろんメリットもありますが、UIの影響で数打ちゃ当たるような雰囲気が増している気もします。
一社一社、真剣にリサーチする機会が減るかも?というのが、筆者の感想です。マッチした上で、スカウトもされていたら「とりあえず受けてみよう」となりやすいですもんね。
最後に
手軽な就活市場が、求職者と企業のミスマッチを助長していると言いたいわけではないです。いつの時代も気軽に面接に挑む方はいたはずですし、それが100%ダメとも言い切れません。
ただ、入社するということは、その企業の人間と同じ方向を見て働くということです。
事業内容も知らずに面接に来たり、マッチした企業を片っ端から受けてみるというような熱量の無い動機では、お互いに時間がもったいないですよという話です。
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